能力不足でも異動願いを出して大丈夫|理由や手順、例文、コツを解説
違う部署に異動したいけど能力不足だから通らないかも…
能力不足でも異動願いが通るためには何て言えば良いかな…
こんなことを考えて悩んでいませんか?
異動願いを自分で上司に伝えるのはとても勇気がいりますよね。
ですが、心のモヤモヤを抱えたまま現状を続けても良い結果は出ません。
現状に満足していないまま働いても時間がどんどん過ぎていくだけです。
能力不足でも異動願いが通る可能性はありますので、しっかり対策をして準備をしていきましょう。
本記事では、こちらを詳しく解説します。
- 能力不足でも異動願いを出せる条件
- 能力不足を理由にした異動願いの例文3選
- 異動願いを出すときの手順
- 能力不足でも異動願いを出すときのコツ
- 能力不足のせいで異動願いが通らないときの対処法
「能力不足だけど新しい部署に行きたいな…」と悩んでいるなら、ぜひこの記事を読み進めてみてください。
きっと行動しやすくなるはずです。
自分は能力不足だけど、異動願いなんか受理してくれるのかな?
大丈夫!ポジティブに考えながら、異動願いが受理してもらえるように取り組んでいこう!
能力不足でも異動願いを出せる条件
まず、能力不足でも異動願いを出せる条件3つを解説します。
- 異動後の目標やキャリアプランが決まっている
- 自分の強みを活かせる部署で活躍したい
- 新しいスキルを身につけたい
新しいことをしようとする時には、誰もが未経験で能力不足です。
能力不足を気にするよりも、なぜ異動したいのかを以下のポイントに沿って伝えることが大切。
理由を理解し、一つずつ対処していきましょう。
異動後の目標やキャリアプランが決まっている
異動したい理由は、その先のキャリアプランが決まっているからではないでしょうか。
会社のことがわかってくると、会社に貢献するための具体的な道筋が見えてきますよね。
目標の先輩や、成果をあげている上司の前例を考えてみましょう。
現状のままでは自分の目標が達成できないことをきちんと説明できれば大丈夫です。
同時に会社に貢献できることが証明できれば、会社にとっても異動させるメリットがあるはずです。
自分の強みを活かせる部署で活躍したい
仕事をするなかで自分の強みを活かせれば、早く結果を出せます。
仕事は強みを活かせないと、だんだんと辛くなってきますよね。
自分に適さないことを続けていても、結果が出るのに時間がかかってしまうからです。
自己分析をして、自分の強みを確認したことはありますか?
まずは自分の強みを知ることで、異動先でどのように貢献できるのかを伝えられるようになりましょう。
どんな人間にも必ず強みがあります。
新しいスキルを身につけたい
異動することによって、新しいスキルが身につくのは確かです。
最初はできなくて悩んでいる方も多いですが、目標に向かって続けることで新しいスキルが身につくのです。
能力不足だと自信を無くしそうになりますが、少しずつ自分のスキルになっていくことでしょう。
みんなはじめは初心者なので、最初からできるとは誰も思っていません。
異動先で具体的に身につけたいスキルを考えてみましょう。
新しいスキルを身に付けたいなんて生意気じゃない?
そんなことないよ。それだけ向上心があると判断してもらえるよう伝え方を考えていこう!
異動願いを出すときの手順
異動願いを出すときの手順を以下の順に沿って解説します。
- 異動したいと思う動機や目的を整理する
- 異動先で自分の能力がどう活かせるか考える
- 上司に相談する
- 異動願いを書く
- 上司や人事に提出する
手順を間違えると後に会社との関係性が悪くなるので、きちんと段階を踏んで進みましょう。
異動したいと思う動機や目的を整理する
なぜ異動したいと思いましたか?
まずは、異動したい動機や目的を整理していきましょう。
「上司がイヤ」「残業多すぎ」のようにどうしてもネガティブなことばかり思い出したり、考えてしまうことが多いかもしれません。
でも、なるべくポジティブになるように動機を考えてください。
異動することによって、会社にとってもメリットがあるとなお良いです。
自分のしたいことや、成し遂げたいことから逆算して考えると思いつきやすいですよ。
異動先で自分の能力がどう活かせるか考える
すぐには発揮できなくても、異動することによって活かせるであろう自分の能力を考えてみてください。
そのためには、異動先の業務内容をよく調べておくことが必要です。
実際にいる異動先の人からリサーチできるのであれば、しておくことをおすすめします。
自分の能力が活かせる具体的な場面について話ができれば、異動願いを出すうえで好印象になるでしょう。
上司に相談する
異動の動機やその後に活かせる能力が洗い出せたら、今の直属の上司に相談しましょう。
間違っても、今の上司を飛び越えて希望の異動先の上司に直接話したりしてはいけません。
あなたの会社での印象が悪くなるので、慎重に行動してください。
可能であれば、対面で話せる個室を選んで相談しましょう。
人事異動はデリケートな話ですので、周囲にバレると混乱が生まれる可能性があります。
これまでの感謝と誠意を持って、上司に打ち明けてみてください。
理屈で話すだけではなく、思いを持って会話することができれば受け入れてくれるはずです。
異動願いを書く
上司の合意が得られれば、異動願いを書きましょう。
会社によっては異動願いのフォーマットが決まっている可能性があります。
スムーズに提出できるように、下調べしておくことが重要です。
異動願いを書いただけで異動できるわけではないので、周囲に会社の人がいない場所で落ち着いて書いてくださいね。
また、丁寧に書くことであなたの信用が得られます。
殴り書きで書いたり、誤字があってはいけないので必ず見返してください。
上司や人事に提出する
異動願いが完成したら、上司に提出しましょう。
提出するのは緊張しますよね。
でも、しっかり考えて選択した結果ですので自信を持って提出してください。
会社によっては人事に直接提出するなどの規則があるので、上司に確認してくことが重要です。
再度、誤字脱字がないかチェックしてから提出してくださいね。
これまでお世話になった上司に異動したいことを打ち明けるのは緊張するな….
今までの感謝を伝えて、あなたが誠実に対応することができれば上司もわかってくれるはずさ!
能力不足を理由にした異動願いの例文3選
異動願いの例文を、以下の3つの理由別で紹介します!
- 業務への適性を理由にした場合
- キャリアアップを理由にした場合
- 体調やストレスを理由にした場合
どんな理由であれ、ポジティブな内容になることを意識して書いてみましょう。
異動することによって、会社にとってメリットがあると考えてもらうためです。
例文① 業務への適性を理由にした場合
営業部門に配属されてからというもの、自分のコミュニケーションスキルの低さから、お客様との距離を縮められずに悩んでおりました。
ですが、これまで通り市場調査は怠らず、コミュニケーションスキルも上達するよう努力は継続しております。
最近ではマーケティングについての勉強を始め、資格の取得に成功しました。これをきっかけに、会社の営業部門を支える立場になりたいと考えるようになった次第です。
私の市場調査能力や、営業部門での経験を活かせる管理部門への異動を希望いたします。
マーケティング能力を向上させて、自身のスキルアップと会社の利益に貢献したいと考えています。
例文② キャリアアップを理由にした場合
営業部門を経験して5年になります。これまで、チームトップの成績を継続し、会社の売上に貢献してまいりました。
現在においても、まだまだ成長中であることは承知の上です。
ですが、さらに大きなステージで自分を成長させたいと考えるようになりました。
営業部門での経験を活かしながら、より会社の中枢に近いところで貢献できる管理部門への異動を希望いたします。
あえて厳しいところに身をおいて、会社の利益に貢献したいです。
未経験なことが多いため、新たな挑戦にはなりますが、必ず成果をあげられるよう努力いたします。
例文③ 体調やストレスを理由にした場合
営業部門に配属されてから、日々の外出や出張により体調を崩しておりました。
市場調査や資料の確認などの努力を惜しまず取り組みましたが、思った通りの成績を出すことができず悔しいです。
今後も続けていくことは、体力的に厳しい状況になると考え異動を考えました。
そこで、これまで営業部門で培った市場調査能力を活かし、管理部門への異動を希望します。内勤でありながら、得意なマーケティングスキルを活かせるため、パフォーマンスが向上すると考えます。
管理部門は未経験ではありますが、どんな時でも前向きに努力できる自信があります。
安定したパフォーマンスをして、会社の売上に貢献できるよう努力します。
自分のなりたい姿が明確になってきた気がするよ!
たしかに文章にすると、より明確になってきたね!この気持ちを忘れずに、今後も仕事に前向きに取り組んでいきたいね。
能力不足でも異動願いを出すときのコツ
能力不足でも異動願いを出すときのコツを5つご紹介します。
- 異動理由をポジティブに伝える
- 今の部署の悪口・文句を言わない
- 異動の多い4月、10月の前に出す
- 会社にとってもメリットがあるとアピールする
- 「異動 できない なら辞める」と言う
自分の意見だけを押し付けるだけでは異動は叶いません。
スムーズに受理してもらえるように、コツをおさえた異動願いを書きましょう。
異動理由をポジティブに伝える
異動は前向きな理由である必要があります。
現状ではできないことを話していても、印象が良くありませんよね。
異動させても無駄だと思われないように、誠実に動機を伝えましょう。
自分が異動先でいかに活躍できるのか、具体的な例を交えて説明できることが重要です。
異動することでスキルアップする予定であることや、叶えたい目標があることをしっかりと説明しましょう。
今の部署の悪口・文句を言わない
現状の不安ばかりを連ねるのは絶対にいけません。
自分ができない理由を話しても、あなたの印象が悪くなるだけです。
また、個人の名前を出して悪口を言ったりすることも良くありません。
異動できたとしても、社内で噂がたつことがあるのでやめましょう。
後に会社でやっていきづらい空気になってしまいます。
現状の不満を伝えるのではなく、出せた成果のことや努力をしていることを伝えることに集中しましょう。
異動することで貢献できる具体的なことをアピールすることが大切です。
異動の多い4月、10月の前に出す
異動願いを出すタイミングは大切です。
会社としてもベストな人事異動を考えているはずなので、それまでに話しができるようにしましょう。
一般的にもっとも多い異動の時期は4月と10月ですので、その1カ月以上前に伝えることがベターと言えます。再度、自社の異動時期を把握してみてください。
会社にとっても受け入れやすいタイミングに伝えると、スムーズに異動の話が通りやすくなります。
会社のことを考えて言っている、ということが伝わるように誠意を持って話してください。
会社にとってもメリットがあるとアピールする
自分の意見を会社に押し付けるだけではいけません。
会社にもメリットがないと、あなたを異動させる理由がないからです。
あなたを異動させることによって、会社にどのようなメリットがあるのかを具体的にアピールしてください。
これまであげてきた成果や、努力していること、目指す姿を伝えましょう。
異動後も活躍してくれそうだと思ってもらえます。
あなたにとっても、会社にとってもメリットがあるということを伝えてください。
「異動できないなら辞める」と言う
「異動できないなら辞める」と伝えるのは最後の手段とも言えます。
かなりリスキーなことなので、慎重にすることをおすすめします。
一般的に、辞められるのは会社にとって辛いことです。
どの業界も人員が満足に確保できていない中での、若手人材の流出は避けたいことでしょう。
引き止められて、後に異動を受け入れてもらえる可能性はあります。
ですが、社内での関係性や今後のステップアップに影響がない、とは言い切れません。
なんだか異動願いを伝える勇気が湧いてきたよ!きちんと自分の意見を言えそうだ。
コツをおさえて異動願いをスムーズに受け入れてもらおう。誠意を持って伝えることが大事だね。
能力不足のせいで異動願いが通らないときの対処法
能力不足のせいで異動願いが通らない場合の対処法を3つします。
- 上司や人事に理由を聞く
- 現在の職場でベストを尽くす
- 転職を検討する
どうしても異動願いを受け取ってもらえないこともあります。
会社の人事権まではコントロールできないので、自分で未来を切り開く方法も考えておきましょう。
上司や人事に理由を聞く
まずは、なぜ異動願いを受理してもらえないのか上司に聞いてみましょう。
必ず冷静に話をすることがポイントです。
取り乱したり、大きな声で怒鳴ってはいけません。
後々、人間関係で揉める原因になってしまいます。
異動願いを受理できない理由には、上司の考えるベストなタイミングではなかった可能性があります。
もっと現職場であなたを成長させたい、などの会社の事情があるのかもしれません。
理由を聞いて納得できるのであれば、考え直すことも視野に入れてみてください。
また、相談できる人がいるのであれば人事に聞いてみることも理由を聞く方法としておすすめです。
現在の職場でベストを尽くす
能力不足で異動願いが受理されないのであれば、現職場に残ることも考えましょう。
やり残したことや、現職場での課題はありませんか?
異動を考えていたタイミングで、続けることを考えるのは大変ですよね。
ですが、続けて成果をあげることができれば異動の話しを聞いてもらえるチャンスが増えます。
会社としてさらに重要な人材に成長すれば、異動の動機に説得力が増すことでしょう。
現職場で成果を十分にあげた後に、再び異動願いを提出してください。
転職を検討する
どうしても現職場で続けることが難しいのであれば、転職を考えてみましょう。
慣れ親しんだ会社を辞めて、転職するのは不安ですよね。
ですが、今は大転職時代。
たくさんの方が転職をして自分のキャリアをつかんでいます。
自分のキャリアや、やりたいことが明確になったならチャンスとも考えられるのです。
今の会社を続けて自分のなりたい姿を目指すよりも、転職した方が早く叶えられる可能性があるのです。
社内で転職活動をしていることを話さない限り、バレるリスクはないので検討してみましょう。
能力不足の自分が転職を考えるなんて余裕がなかったけど、転職している人はたくさんいるんだね。
そうだよ。みんな自分のキャリアは自分でつかんでいるんだ。転職は普通のことになってきているよ!
まとめ:能力不足でも異動願いを出しても大丈夫
今回の記事では、能力不足でも異動願いを出せる理由や異動願いを提出する手順、受理されるためにおさえるコツを解説しました。
能力不足での異動願いの提出は、勇気がいることですよね。
動機や会社にとってのメリットをきちんと説明することができれば、スムーズに異動が進むでしょう。
また、異動願いの提出を考えることは、自分のキャリアを見直すチャンスとも言えます。
理想の自分に向けて現在の自分が何をすべきなのか、しっかり考えてキャリアを切り開いていきましょう。