異動したくないなら辞めるしかない?理由と退職以外の選択肢

希望しない部署への異動を命じられたけど辞めるしかないのかな?

異動を拒否したら会社での評価はどうなるんだろう⋯

望まない異動を命じられると、今後の仕事やキャリアへの不安が急に大きくなってしまいますよね。
そんな不安定な状態で仕事を続けていると思わぬトラブルを招いてしまいがちです。
業務上のミスの増加やうつ病などの精神疾患につながる危険性もあります。
本記事では以下の内容を紹介しています。
- 異動したくないなら辞めるしかない理由
- 異動を命じられたときの退職以外の選択肢
- 異動を理由に辞めるときの注意点
異動をしたくないなら辞めるというのが根本的な解決にはなりますが、別の選択肢も知っておきたいですよね。
自分にとってベストな選択をするためにも本記事を読んで情報を整理しましょう。
望まない異動を命じられたら辞めるしかないのかな⋯

焦らずに、まずは異動を拒否するリスクや退職以外の選択肢などを一緒に見ていこう。

異動したくないなら辞めるしかない理由

初めに異動したくないなら辞めるしかない理由を解説します。
異動命令を拒否できない根拠や拒否した場合のリスクを知っておきましょう。
会社の方針に逆らえないから
会社からの異動命令には、基本的に社員は従わなければなりません。
社員の配置を決める権利である人事権が会社にはあるからです。
正当な理由がない中で社員が異動命令を拒否することは、命令違反と見なされ懲戒処分の対象となる可能性があります。
異動を拒否できる正当な理由とは次のようなものです。
- 雇用契約で定められている勤務地や職種と異なる
- 育児や家族の介護が困難になる
- 嫌がらせを理由としているなど合理性がない
これらに該当しない一般的な異動命令は基本的に拒否できないと考えましょう。
異動を拒否すると評価が下がって会社にいづらくなるから
正当な理由がない中で異動を拒否すると、会社からの評価が下がる可能性が高まります。
会社の方針に従わないと見なされて上司や人事部からの印象が悪くなるからです。
そうなってしまうと会社にいづらくなってしまいますよね。
会社内で孤立してしまうきっかけにもなるので、安易に異動を拒否するのは避けましょう。
異動がイヤなら辞めろと言われるから
異動を拒否すると会社側から退職勧奨をされるケースもあります。
異動拒否を理由に社員を解雇した場合、会社側には訴訟を起こされるリスクがあるからです。
退職勧奨は「異動がイヤなら辞めろ」と言われているのに等しいもの。
さらに最悪の場合は命令違反を理由に懲戒解雇になってしまう場合もあります。
懲戒解雇は今後のキャリアにも影響してしまうので絶対に避けたいですよね。
そのためどうしても異動したくないなら辞めるしかないという状況が発生してしまうんです。
異動を拒否したら会社にいづらくなる上に、最悪クビになることもあるんですね⋯

そうなんだ。だからこそ冷静な判断と行動が大事なんだよ。

異動を命じられたときの退職以外の選択肢

ここでは異動を命じられたときの退職以外の選択肢を3つ紹介します。
「いきなり退職を決めるのはちょっと⋯」という場合はぜひ参考にしてください。
どうせ辞めるなら捨て身で上司と交渉する
異動を理由に退職を検討しているなら、思い切って上司に異動を拒否する交渉をしてみる価値はあります。
「異動によって家族の生活が困難になる」などの具体的な理由が説明できれば、会社側が配慮してくれる場合もあるからです。
また異動の理由や必要性を聞いてみるのも有効です。
会社側があなたの成長やキャリアプランを考えた上での異動であることがわかれば、納得感が増しますよね。
実際に交渉を行う場合は慎重に話を進めましょう。
感情的に反発するのではなく、冷静に自分の意思を伝えたり会社側の意向を聞いたりする姿勢が大切です。
カウンセラーと自分のキャリアについて相談する
今後のキャリアについて悩みや不安がある場合は専門のカウンセラーに相談してみましょう。
第三者の視点から客観的なアドバイスをもらうことで、自分の置かれている状況やキャリアプランを明確にできるからです。
またカウンセラーは質問や対話を通して、あなたの強みや適性を分析してくれます。
自分がどんな仕事に向いているかに悩んでいるのなら、ASSIGNというアプリを活用するのもおすすめです。
ASSIGNでは簡単に適職を自己診断できるので、ぜひ気軽に試してみてください。
異動先で成長できるだろうとポジティブに考える
「やっぱり退職するのはやめよう」と決めたなら、異動をポジティブに考えるのが大切です。
人事異動は社員の成長やスキルアップのために行われることも多いもの。
新しい環境で成長できるチャンスと捉えられると前向きに異動先の業務に取り組めますよ。
実際に新しい業務をやってみたら、意外に自分に合っていたというケースもあります。
今の会社に自分にとっての魅力があるのなら「これも一つの経験」と思って異動先の業務に打ち込んでみましょう。
退職を考えるだけじゃなく異動をポジティブに捉えることもできるんですね。

そうだね。この機会に自分のキャリアプランや会社の魅力を見つめ直してみよう。

異動を理由に辞めるときの注意点

最後に異動を理由に辞めるときの注意点を解説します。
退職後の生活に影響が出ないようにしっかりと確認しておきましょう。
自己都合退職になるのでもらえる失業手当が少ない
異動を理由に退職する場合は基本的に自己都合退職となります。
気をつけなければならないのが失業手当への影響です。
自己都合退職だと失業手当の給付までに2ヶ月間の待機期間が発生します。
また失業手当の給付日数は、会社都合退職では90日〜330日、自己都合退職だと90日〜150日。
給付日数は雇用保険の加入期間によって決定されますが、自己都合退職の場合は給付日数が少なくなってしまうんです。
1日当たりの給付額は離職前の賃金によって計算されるので、自己都合退職の場合でも変わりません。
ですが給付日数が短くなる分もらえる失業手当の総額は少なくなってしまいます。
次の仕事は失業手当をもらいながらゆっくり探そう

そう考えている場合は、ハローワークの公式ページで失業手当の詳細を確認しておきましょう。
退職金や社会保険の手続き方法を調べておく
退職する前には退職金や社会保険の手続き方法について調べておくことが重要です。
退職金は会社によって支給条件や金額が異なるので、就業規則などを確認しておきましょう。
次の就職までに期間があく場合は、社会保険である健康保険や年金の切り替え手続きが必要になります。
健康保険は会社の健康保険を任意継続するか、国民健康保険に加入するのが一般的です。
年金については国民年金への切り替え手続きを行います。
また社会保険には家族の扶養に入るという選択肢もあります。
転職活動をして早く次の会社を決める
退職を決めたらできるだけ早く転職活動を始めましょう。
退職後の転職活動中は無収入となり経済的な不安が付きまとってしまうからです。
在職期間中から転職活動を始められれば、落ち着いてより良い転職先を見定める余裕を持ちやすくなります。
スムーズに転職活動を進めるためには転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントはあなたの希望条件やスキルに合った求人を紹介してくれるだけでなく、転職活動全般をサポートしてくれます。
今後のキャリアプランについての相談にも乗ってくれるので、ぜひ有効活用してください。
まとめ:異動がイヤなら辞めるしかない
記事では異動がイヤなら辞めるしかない理由と辞める際の注意点を解説しました。
「辞めるのはちょっと⋯」という場合は退職以外の選択肢をぜひ参考にしてください。
異動は新しい環境で成長できるチャンスでもあるので、必ずしも悪いものではありません。
ですがどうしても受け入れられない場合は、退職という選択肢も視野に入れる必要があります。
記事では仕事を続けながら取り組める内容も紹介しました。
行動や情報収集を通して考えを整理して、自分にとって最善の道を選択しましょう。