休日出勤が当たり前な会社はおかしい？休日出勤が多い業界と少ない業界まとめ

「休日出勤が当たり前な会社はおかしいのでは？」

「休日出勤が続いて疲れがとれない…」

こんな悩みや疑問を持っていませんか？

結論から言うと、休日出勤が当たり前な会社はおかしいです。

こんな会社は労働基準法を守っていない可能性が高いため、働き続けると体や心を壊してしまうかもしれません。

本記事では、休日出勤が当たり前な会社はおかしい理由や休日出勤の違法性、そして休日出勤が多い業界・少ない業界について詳しく解説しています。

この記事を読むことで、あなたの今の会社が客観的に見ておかしいのかどうか判断できるため、今後のキャリアを考える1つのきっかけになるはずです。

ぜひ、最後まで読み進めて、あなたの将来にとって最適な一歩を踏み出してください。

休日出勤が当たり前な会社はおかしい理由

「休日出勤は当たり前なのか？」と疑問に思うのはもっともです。

仕事ばっかりだと、遅かれ早かれ働く人の体も心もボロボロになってしまいます。

ここでは、なぜ休日出勤がおかしいのか、詳しく説明していきます。

健康がボロボロになり過労死のリスク

休日出勤が常態化すると、働く人の身体面での健康が損なわれる可能性が高いです。

毎週休みが取れないことで疲労が蓄積し、いずれ体にガタが来ます。

結果として、過労死のリスクが高まるのは避けられません。

実際、日本では働きすぎで命を落とす人もたくさんいます。

休日出勤が当たり前の会社は、社員の健康を無視しているということですね。

これは本当におかしいですし、危ないことだと思いませんか。

精神的にキツく心が壊れる

休日出勤が続くと、体がしんどいだけでなく、メンタル面での健康にも悪影響が出ます。

休みを取らないで働き続けると、ストレスが溜まりやすくなりますよね。

このような状況が続くと、うつ病や不安障害などのメンタルヘルスの問題が発生することがあります。

1回心が壊れてしまうと日常生活にも支障をきたすことになるため、非常に危険です。

ワークライフバランスが悪化し家庭が崩壊する

休日出勤が当たり前になると、仕事とプライベートのバランスが取れなくなり、ワークライフバランスが崩壊します。

その結果、家庭で過ごす時間が減り、家族からは「いつも仕事ばかりで、私達のことは考えてくれない…」のように家族関係が悪化することも。

あくまで仕事は生活のためであって、人生や家庭を犠牲にするものではないはず。

今どきワークライフバランスを守れないような会社は時代遅れですので、一刻も早く脱出することをおすすめします。

「他の人も休日出勤してるから」は理由にならない

会社から「他の人も休日出勤してるんだから、君もやってもらわないと困るよ」と言われること自体がおかしい話です。

「でも、昔からいる人たちは休日出勤を当たり前として日々仕事をしているから、自分もやらないと…。」

責任感の強い人はこのように思うかもしれませんが、これは周囲の同調圧力でそのように思い込まされているだけです。

実際に休日出勤は会社と労働者の合意がないとできませんので、断っても問題ありません。

そもそも人手不足は会社が悪い

「人手不足だから仕方ない」と会社は言うかもしれませんが、人手不足は会社側の問題です。

必要な人数を雇わずに少ない人数で仕事を回そうとするから、今いる社員が無理をすることになります。

「休日出勤しろ」と言われるとむかつく

週末の休みの計画を立てていたのに、突然「休日出勤しろ」と言われたらむかつくのは当たり前です。

いくら仕事を進める必要があるからといって、急にそんな命令をする会社や上司は無能です。

このような会社は「従業員なんてただの駒だし、搾取してなんぼ」と考えているので、このままいるとボロ雑巾のように使い倒される可能性があります。

休日出勤は違法？

休日出勤はそもそも法律的に大丈夫なんでしょうか。

実際のところ、休日出勤そのものが違法というわけではありませんが、ルールを守らない場合、違法行為になる可能性があります。

ここでは、その違法性について詳しく見ていきましょう。

休日出勤の強要はルールを守らないと違法になる

休日出勤すること自体は違法ではありません。

しかし、以下の要件を満たしていなければ違法になります。

• 36協定を締結していること
• 休日出勤の理由、日数、時間が36協定の規定内であること
• 就業規則、雇用契約で休日出勤があることを規定していること
• 休日出勤命令の権限濫用に当たらないこと

休日出勤を強要させられる中小企業の場合、そもそも36協定自体が存在しないことがあります。

そのような場合は労基署にタイムカードなど出勤した記録を持ち込めば、会社に改善命令が下されますよ。

休日出勤が多い会社の環境を変えたい場合は、検討してみてください。

労働基準法では最低でも週に1日は休む権利がある

労働基準法では、以下のように休日を与える必要があると規定されています。

• 週に1回の休日
• または、4週間に4回以上の休日

この規定は、働きすぎを防ぎ、労働者の健康と生活のバランスを守るためのものです。

もし会社がこれを無視し、従業員に連続して働かせるようなことがあれば違法となります。

休日出勤手当がないと違法

もし休日に出勤した場合、会社は「休日出勤手当」を支払わなければいけません。

労働基準法では、休日出勤に対して通常の賃金の1.35倍以上の割増賃金を支払うことが義務付けられています。

もし、これが払われていないなら、会社は違法行為をしていることになります。

支払いを求めても払わない場合は完全に違法なので、弁護士に相談してみてください。

弁護士から会社に連絡を入れれば、裁判で絶対に負けるのが目に見えているため、態度をコロッと変えて未払いの給料を払ってくれますよ。

違法な休日出勤をさせられたら労働基準監督署に行こう

もし「違法な休日出勤をさせられてる？」と感じたら、すぐに労働基準監督署に行きましょう。

労働基準監督署は、あなたのような労働者を守るためにある機関で、会社に対して改善を要求できます。

会社が何もしてくれないなら、ためらわずに行動しましょう。

自分の健康と権利を守ることが大切ですよ。

休日出勤だらけの業界

休日出勤だらけの業界は多いです。

ここでは休日出勤が多い業界、なぜ多いのかについて解説します。

小売、サービス業

小売業やサービス業では、みんなが休みの土日こそ一番忙しい状態です。

例えば、スーパーやカフェでは、お客さんが休みの日にたくさん来るから、そこで働いている人たちは休む暇がありません。

「みんなが休んでいるときこそ、こっちは一番大変なんだよ！」と働く人は常に思っています。

年末年始やゴールデンウィークは特に忙しくて、何度も休日出勤をしなければならないのが当たり前です。

建設業

建設業もまた、休日出勤が多い業界の一つです。

工事は天気に左右されるので、雨の日が続くと、晴れた休日に無理して作業を進めなければならなくなります。

また、建設業界では人手不足が慢性的な問題となっているため、1人あたりの仕事量の負担が大きくなりがちです。

工期が厳しい場合も多いから、平日だけでは終わらないことがよくあります。

そのため、休日出勤が発生しやすい状況になっているのが建設業界です。

IT業界

IT業界も休日出勤が多いです。

システムや情報インフラが壊れたらすぐに直さなければいけないためです。

トラブルがあったら「休日だから無理」なんて言えません。

また、大体のシステムが24時間稼働しているため、システムの更新やメンテナンスのときは休日返上で行うことが多くあります。

他にも医療、物流、飲食、マスコミなども休出が多い

他にも、医療業界や運送業、レストラン、テレビ局などでも休日出勤がよくあります。

病院では、患者の急な対応も多いので、休日でも働いている医者や看護師が多くいますよね。

運送業だって、他の人が休んでいても荷物を届けなければいけないし、飲食店やテレビ局も常に忙しいです。

休日出勤が当たり前になっているこれらの業界では、使命感ややりがいを大きく感じられないと働き続けるのが難しいと言えます。

休日出勤が少ない業界

休日出勤が少ない業界ももちろんあります。

これらの業界では、ちゃんと決まった法定休日が守られていて、仕事と休みのバランスが取れています。

ここでは、休日出勤が少ない業界を見ていきましょう。

公務員

公務員は休日出勤がほとんどないことで有名です。

なぜなら、法律に基づいて働く時間や休みが決められており、勤務体系がしっかり守られているからです。

普通の公務員は、土日祝日がきちんと休みで、特別な理由がない限り、無理に休日出勤をさせられることはありません。

なんともうらやましい働き方ですよね。

製造業

製造業も、休日出勤が少ない業界と言えます。

大企業の工場ではシフト制の勤務になっており、働く人は交代で仕事をします。

だから、休みの日に出勤を強要されることがほとんどありません。

しかも、最近では機械の生産性が向上しているので、人手に頼らなくても大丈夫なことも多いです。

こんな風に、効率よく休めるのはとてもいいですよね。

金融業

金融業、たとえば銀行とか証券会社も、休日出勤が少ない業界です。

なぜなら、銀行は平日しかあいておらず、休日にお客さんの対応をしないからです。

なので、土日祝日はみんなしっかりと休めますよ。

ただ、決算期や年末など忙しい時期は残業が多くなるかもしれませんが、基本的には平日に集中して働けるため、ワークライフバランスが取りやすいでしょう。

広告業、法律関係などは休出が少ない

広告業や法律に関係する仕事も、休日出勤が少ない業界です。

もちろん、クライアントに合わせて仕事をすることはありますが、基本的にはしっかり休みを取れます。

どちらの業界も、急に呼び出されることはほとんどなく、決まった時間に仕事を終えて、休みをしっかり確保することができます。

こんな業界で働けるなら、プライベートの時間も大事にできていいですよね。

休日出勤が少ない仕事に転職する方法

毎週休まず働かされて、もううんざりですよね。

そんな会社で働き続けるのは、体にも心にも悪いです。

ここでは、休日がきちんとある仕事に転職する方法について説明していきます。

完全週休2日の会社を選ぶ

まずは「完全週休2日制」の会社を探すのがポイントです。

これは必ず毎週2日間休めるという意味。

土日休める会社もあれば、シフト制で1週間に2回休みがあるパターンの会社もあります。

逆に気をつけたいのは、ただの「週休2日制」という会社。

週休2日制は、1カ月に1回以上、週2日の休みがある制度です。

そのため残りの週は、週1の休みでもOKという働く側からすると、超不利な制度になっています。

月曜に休みがあって、次は来週の金曜みたいになると10連勤させられてしまうことも。

求人情報に休日の情報は書いてあるので、そこをしっかりチェックすることが大事ですし、面接でも確認しておいた方が安心ですよ。

転職エージェントを使って条件に合う会社を見つけてもらう

自分で探すのが難しいと感じたら、転職エージェントを使ってみるのもおすすめです。

転職エージェントに「絶対に休日出勤がない会社がいい」と言えば、その条件に合う会社を探してくれます。

エージェントは、普通の求人サイトには載っていない求人情報を知っているので、より条件にピッタリの会社を紹介してくれますよ。

忙しい中、転職活動をするのは大変ですが、エージェントをうまく使えば時間も節約できて便利です。

まとめ：休日出勤当たり前は絶対におかしい

記事では休日出勤が当たり前な会社はおかしい理由や休日出勤の違法性、そして休日出勤が多い業界・少ない業界について説明しました。

休日出勤が当たり前になっている会社は絶対におかしいので、そこに勤め続けるのかどうか考え直さなけれないけません。

休日出勤が多いと、健康やワークライフバランスが崩壊します。

このまま何もしないと、家族関係の悪化や健康の悪化で後悔するかもしれません。

記事を読んだ今、ぜひ勇気を持って行動し、より良い職場環境を手に入れましょう。